英検は何の役にも立たない資格なのか?学生からして英語は時代遅れなのか?英語力の意味はあるのか記事で最新版の情報を解説します。実際のところ、英検は試験問題が難しくなっている割にはそれほどの価値を感じられない方がとても増えています。
英検が役に立たないと言われる理由とは?
日本で人気の高い英語資格「英検(実用英語技能検定)」ですが、
一部では「英検は役に立たない」という意見も聞かれます。
💬「英検が役に立たないと言われる理由」
🔍「実際にどんな場面で役立つのか」
をわかりやすく解説します。
① 実用的な英会話力と結びつきにくい
英検は読み書き中心の試験です。
特に3級~準1級までは、「読む・書く・聞く」の比重が高く、
「話す(スピーキング)」の評価はまだ限定的。
💬 そのため、
「英検準1級を持っているのに英語で会話できない」
というケースが実際に多くあります。
つまり、
“テスト英語”としての力はつくが、実用英語力とは別物
と見なされがちなのです。
② 海外ではあまり知られていない
英検は日本独自の資格です。
そのため、海外の大学や企業ではほとんど認知されていません。
📉 たとえば:
- TOEFLやIELTSは世界基準の英語力証明
- 英検は主に日本国内のみ有効
→ 海外留学や外資系就職では「英検よりTOEIC・IELTSを重視」されます。
③ 資格を取っても「使う機会がない」
英検は“合格した時点”がゴールになりやすい資格です。
合格後に英語を使う環境がないと、
せっかくの力がどんどん失われていきます。
💬 よくあるケース:
「学生時代に英検2級を取ったけど、社会人になって使わない」
→ “資格はあるけど英語は話せない”状態になり、
「結局役に立たなかった」と感じる人が多いのです。
④ ビジネス英語とのギャップがある
英検は教育的な内容(学校・社会・文化など)を扱うことが多く、
ビジネス現場で使う英語とはやや異なります。
💼 たとえば:
- 電話応対、会議、プレゼンなどの表現は出題されにくい
- TOEICの方が職場英語に直結しやすい
そのため社会人には、
「英検よりTOEICのほうが実用的」と感じる人が多いです。
⑤ 資格の更新制度がない
英検は一度合格すれば一生有効です。
つまり、10年前に取った級でも「有効」とされます。
📌 そのため、
- 今の英語力を正確に示していない
- 最新の実力を証明しにくい
というデメリットがあります。
TOEICやIELTSのように「2年有効」の資格の方が、
“今の英語力”を証明するには信頼されやすいのです。
英検が「役に立つ」ケースもある
英検は決して無価値ではありません。
使い方次第で大きな武器になります。
① 学生にとって:入試・進学に有利
- 高校・大学入試で英検準2級〜準1級が優遇される
- 推薦入試・総合型選抜で加点対象になる
- 留学プログラムの参加条件になる
📈 → 学生にとっては「進学のチャンスを広げる資格」です。
② 社会人にとって:基礎力の証明になる
ビジネス英語の直接的証明にはならなくても、
- 英語学習の努力を示せる
- 英語の基礎力(文法・読解力)を証明できる
点では十分価値があります。
特に英検準1級以上は、
企業や教育機関でも「高い英語基礎力の証拠」として認められています。
③ 教育・指導職では高評価
英検は文部科学省の後援資格であり、
英語教育に携わる人にとっては信頼度が高い資格です。
📚 たとえば:
- 英会話講師・学校教師の採用基準に英検準1級以上
- 英語教員免許更新の際に有利
④ モチベーション維持に最適
英検はレベルが細かく分かれているため、
段階的に目標を立てやすいという利点があります。
💬 例:
「次は2級を目指す → 準1級へ」
と進めば、成長を感じやすく、学習意欲を保てます。
🧭 まとめ:「英検が役に立たない」と言われる理由と本当の価値
| 見方 | 内容 |
|---|---|
| ❌ 役に立たない理由 | ・会話力と直結しない ・海外で通用しない ・資格取得後に活かせない ・更新制度がない |
| ✅ 本当の価値 | ・国内進学・教育業界では有利 ・英語基礎力の証明 ・学習のモチベーションに最適 |
英検と他の英語試験の比較
英語力を測る試験には 英検(実用英語技能検定) のほか、
TOEIC・TOEFL・IELTS などさまざまな種類があります。
それぞれの試験には目的・評価基準・特徴が異なり、
「どれが役に立つか」は**何のために英語を使うか(目的)**によって変わります。
以下で、英検と他の主要試験を比較しながら、
どんな人にどの試験が合っているかを詳しく解説します👇
🧭 英検と主要英語試験の比較一覧
| 試験名 | 主な目的・用途 | 評価スキル | 有効期限 | 日本での認知度 | 海外での認知度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 英検 | 国内の学校入試・英語力の基礎証明 | 読む・聞く・書く・話す(4技能) | 無期限 | ◎ 非常に高い | △ ほぼ日本限定 |
| TOEIC | ビジネス・就職での英語運用力 | 聞く・読む(+S/Wテストで話す・書く) | 2年 | ◎ 高い(企業中心) | ○ アジア中心に高い |
| TOEFL iBT | 海外大学・大学院留学 | 読む・聞く・話す・書く(4技能) | 2年 | ○ | ◎ 世界で広く認知 |
| IELTS | 留学・移住・大学入学 | 読む・聞く・話す・書く(4技能) | 2年 | ○ | ◎ 特に英連邦圏で必須 |
| ケンブリッジ英検 | 実践的英語・ヨーロッパ圏向け資格 | 4技能 | 無期限 | △ | ◎ 欧州で高評価 |
🇯🇵 1. 英検(実用英語技能検定)
特徴:
- 日本で最も歴史のある英語試験(文科省後援)
- レベルが5級〜1級まで幅広く、学生〜社会人まで対応
- 読解・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能を評価
メリット:
- 国内の高校・大学入試で優遇される
- 英語の総合力をバランス良く学べる
- 段階的にステップアップしやすい
デメリット:
- 海外では通用しない(留学・海外就職には不向き)
- スピーキング評価がまだ限られる
- 実用的な英会話力とのギャップがある
🧩 おすすめの人
→ 日本国内での進学・基礎英語力アップを目指す学生・社会人
💼 2. TOEIC(Test of English for International Communication)
特徴:
- 職場やビジネス場面の英語運用力を測る試験
- 「リスニング・リーディング」中心(満点990点)
- 「スピーキング・ライティング」テストも別に存在
メリット:
- 日本企業・外資系で採用評価に使われる
- 実際のビジネスシーンに近い内容
- 定期的に受験しやすい
デメリット:
- 会話力そのものは測れない(S/W受験が必要)
- アカデミックな英語力(論文・プレゼンなど)は反映されにくい
🧩 おすすめの人
→ 仕事・転職で英語力をアピールしたい社会人
🎓 3. TOEFL iBT(Test of English as a Foreign Language)
特徴:
- 米国を中心に世界中の大学・大学院で入学基準として採用
- 高度なアカデミック英語力(大学講義レベル)を評価
- 4技能すべて必須(読解・聴解・会話・作文)
メリット:
- 海外留学・進学に強い国際資格
- 実践的な英語思考力が鍛えられる
- オンライン型(iBT)で柔軟に受験可能
デメリット:
- 難易度が高く、英語上級者向け
- 受験料が高め(約3万円前後)
- 日常英会話とは異なる内容
🧩 おすすめの人
→ アメリカ・カナダなどの大学進学を目指す学生
🌍 4. IELTS(International English Language Testing System)
特徴:
- イギリス・オーストラリア・カナダなど英連邦圏で必須の試験
- Academic(学術)と General(移住・職業用)の2種類
- スピーキングは試験官と1対1の面接形式
メリット:
- 留学・移住どちらにも対応
- 「話す力」を正確に評価してもらえる
- イギリス英語ベースで自然な発音・語彙が身につく
デメリット:
- 採点が主観的で安定しづらい
- テスト準備が大変(特にライティング)
- 受験料が高め(約3万円)
🧩 おすすめの人
→ 英連邦圏留学・海外移住を考えている人
🎯 5. ケンブリッジ英検(Cambridge English Qualifications)
特徴:
- イギリスのケンブリッジ大学が運営する試験
- 実践的な英語運用力を重視
- レベル別(A2〜C2)で評価され、合格後は有効期限なし
メリット:
- 世界的に信頼性が高い
- 実際のコミュニケーション重視
- 資格が一生有効
デメリット:
- 日本での受験機会が少ない
- 試験内容がかなり高度
🧩 おすすめの人
→ 欧州留学・国際的な仕事を目指す人
英検を受けるべき人と受けないべき人
人によっては非常に効果的なステップアップツールになりますが、
逆に時間と費用のわりにメリットが少ないケースもあります。
以下では、
💡「英検を受けるべき人」
⚠️「受けないほうがいい(他の試験を選ぶべき)人」
をわかりやすく解説します。
✅ 英検を受けるべき人(向いている人)
① 英語を基礎から体系的に学びたい人
英検は文法・語彙・読解・リスニング・スピーキングを
バランスよく鍛えられる4技能型試験です。
💬 特徴:
- 教科書レベルからスタートできる(5級〜)
- 学習範囲が明確で、ステップアップしやすい
- 自分の英語力を客観的に測りやすい
🎯 向いている人
→ 「基礎をしっかり固めたい」英語初級〜中級者
② 中高生・大学生で進学を考えている人
英検は日本の教育機関で非常に評価が高い資格です。
📈 具体的なメリット:
- 高校・大学入試で加点・免除がある
- 英語外部試験利用入試で優遇される
- 推薦入試・AO入試の評価項目になる
💬 例:
英検準2級 → 高校入試で英語満点扱い
英検準1級 → 大学入試で英語免除+加点
🎯 向いている人
→ 進学・留学・推薦入試を目指す学生
③ 英語の資格を“ステップ目標”にしたい社会人
英検は級ごとにレベルが明確なので、
「次は2級→準1級→1級」と、段階的な目標設定がしやすいです。
💬 メリット:
- 勉強のモチベーションを維持しやすい
- 英語学習の「通過点」として活用できる
- 面接(スピーキング)で実践力もチェックできる
🎯 向いている人
→ 独学でモチベーションを保ちたい社会人
④ 英語教育・指導に関わる人
英検は文部科学省後援の資格であり、
教育業界での信頼性が非常に高いです。
📚 たとえば:
- 英語教員採用で英検準1級以上が条件になる場合がある
- 塾・英会話講師の求人で評価される
- 子ども向け英語教育の信頼性が上がる
🎯 向いている人
→ 教師・英語講師・教育関係者
⑤ 英語を趣味・自己成長として学びたい人
英検は点数ではなく「合格・不合格」で判断されるため、
競争ではなく自己成長型の資格です。
💬 特徴:
- 年齢を問わず受験できる
- 達成感が大きく、自信につながる
- シニア層の学び直しにも人気
🎯 向いている人
→ 学びを人生の楽しみとして続けたい人
⚠️ 英検を受けないほうがいい人(向いていない人)
① 海外留学・移住を目指す人
英検は日本国内限定の資格です。
海外大学・企業・移民局ではほぼ認められません。
📉 代わりに必要な試験:
- アメリカ・カナダ留学 → TOEFL iBT
- イギリス・オーストラリア・カナダ留学・移住 → IELTS
🎯 向いている試験:TOEFL / IELTS
🎯 英検はあくまで“基礎づくり”にとどめるのが現実的です。
② 就職・転職で英語をアピールしたい人
企業が採用時に重視するのは、
英検よりもTOEICスコアです。
📊 理由:
- TOEICは企業英語力の基準(600点・800点など)
- 英検は点数制でなく、企業が判断しにくい
💬 たとえば:
「TOEIC 800点」は企業が具体的に評価できるが、
「英検準1級」は評価基準が曖昧です。
🎯 向いている試験:TOEIC L&R(+S/Wで総合力UP)
③ 実践的な会話力を重視する人
英検は「読む・書く」中心で、
会話力(スピーキング)を強化する内容は少なめです。
💬 英会話目的なら:
- 英会話教室やオンライン英会話での実践
- CEFR準拠のIELTSやケンブリッジ英検の方が効果的
🎯 向いている試験:IELTS / ケンブリッジ英検
🎯 英検は「知識型」、会話力は「実践型」で補うのが理想です。
④ 資格より“英語を使うこと”を目的にしている人
英検はあくまで「試験形式」。
“英語を使って何かをする”タイプの学習には直結しにくいです。
📌 例:
- 外国人と英語で話したい
- 英語で仕事や趣味を広げたい
→ こうした目的には、英検より
オンライン英会話や海外ドラマ・ニュース英語などの方が実践的です。
🎯 向いている学習:実践英語・会話トレーニング
英検を活用するためのポイント
英検(実用英語技能検定)は、合格して終わりではなく、
「どう活用するか」で価値が大きく変わります。
せっかく合格しても、
「資格を持っているだけ」で英語力を使わない人が多く、
それが「英検は役に立たない」と言われる原因でもあります。
✅ 1. 「資格」ではなく「スキル」として使う
英検合格は英語力の証明ではありますが、
本当の価値は「学んだ英語をどう使うか」にあります。
📚 活用法:
- 合格後すぐに、英語で会話・発信する場をつくる
- 英検で出てきた単語・表現を英会話に使う
- 書く・話す練習に「英検ライティング・面接問題」を再利用
💬 例:
英検2級で学んだ表現
“In my opinion, …” や “There are both advantages and disadvantages …”
→ 英会話・ビジネスメールでも実際に活用できるフレーズです。
🎯 ポイント:
「試験英語」から「実用英語」に変換して使うこと。
✅ 2. 「次の目標」を設定する
英検はゴールではなく通過点です。
合格したらすぐに「次のステップ」を決めましょう。
📈 例:
- 準2級合格 → 2級を目指す
- 2級合格 → TOEICやIELTSに挑戦
- 準1級以上 → 実際に英語を使うプロジェクトに参加
🎯 ポイント:
「英検合格=スタートライン」と考える。
これにより、学習モチベーションが継続しやすくなります。
✅ 3. 合格証を「実績」として活用する
英検は公的な資格として多くの場面で評価されます。
💼 活用できる場面:
- 高校・大学入試の外部試験利用(加点・免除)
- 履歴書や職務経歴書で「英語力の証明」として記載
- 教育関連・英語講師職の応募で信頼を得る
💬 記載例(履歴書):
実用英語技能検定 準1級 合格(2024年6月)
🎯 ポイント:
ただ書くだけでなく、「どう英語を使っているか」も一緒に伝えると強い印象になります。
✅ 4. 「英検の出題形式」を普段の学習に活かす
英検の問題は実際の英語力を伸ばす良い教材でもあります。
📚 活用法:
- リーディング問題 → 速読練習・語彙力強化に最適
- リスニング問題 → 会話・ナレーションの理解練習に使える
- ライティング問題 → 意見を英語で述べる訓練になる
- スピーキング試験 → 実践的な会話力アップに効果的
💬 例:
英検のライティング問題を使って、ChatGPTに添削してもらうなど、
学習素材として再利用するのもおすすめです。
🎯 ポイント:
英検=「英語学習のフレームワーク」として使う。
✅ 5. 「英検級」ごとに目的を明確にする
英検は級によって求められる力が大きく異なります。
各級で“どう活かすか”を考えて受験すると効果的です👇
| 英検級 | 英語力の目安 | 活用の方向性 |
|---|---|---|
| 5〜3級 | 英語の基礎力 | 学校英語・初心者の土台づくり |
| 準2級 | 日常会話レベル | 海外旅行・留学準備・高校入試に有利 |
| 2級 | 社会生活レベル | 就職・大学入試・TOEICへの橋渡し |
| 準1級 | 実務・ビジネスレベル | 履歴書・資格評価・英語講師の信頼性UP |
| 1級 | 高度な専門英語 | 通訳・翻訳・グローバル業務で活用可 |
🎯 ポイント:
「合格した級をどう活かすか」を意識して受験することが大切です。
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